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ブックマーク / majaraka.hatenablog.com (136)

  • The View/Wasted Little DJ's - ガラパゴスからの船出

    2000年代のUKロックバンドのデビュー曲って、すごい好きなんですよ。古き良きイギリスの香りに若さ溢れる初期衝動の波が乗って、エネルギーがうねっている気がしますよね。 そんなわけで今回はThe Viewの「Wasted Little DJ's」。 懐かしいなあ。この曲も高校生の時に偶然見つけて、キャッチーなサビにやられたものだ。高音と低音のユニゾンで「Astedwae ittlae ejaysdae~」と歌う部分は口ずさみたくなる。そもそもこんな単語見たことないぞ…?と思って調べたら、「Pig Latin」という言葉遊びらしい。「Wasted Little DJ's」を並び替えて言葉をくっつけているのだとか。 で、そこから2番Aメロ…かと思ったら「Split visions of a talkative therapy」と高い声で歌い、そのまま1番Aメロと異なるメロディーが続く。サビも「e

    The View/Wasted Little DJ's - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/11/03
    「Astedwae ittlae ejaysdae」って言葉をサビに入れてくるハイセンスさよ…
  • BABYMETAL/Road of Resistance - ガラパゴスからの船出

    BABYMETALを初めて聴いたのが、この「Road of Resistance」という曲。 わかる人にはわかる、すさまじいDragonForce(以下ドラフォ)節なんですよね。オマージュにしては恐ろしいクオリティ。「これもしかしてSam TotmanとHerman Liが作曲してるんじゃね?」と少しの間思い込んでいたんだけど、ギターアレンジで参加してるだけで、作っているのは日人らしい。マジか。「家が作りました」って言われても信じますよ。「Forever」とか、ドラフォで何回聴いたかわからん単語だもん。 冷静に考えてみると、ドラフォのメンバー呼んできてギター弾かせるのも凄いんだけどね。ギターのピロピロとかリフにしても、ちょっとアジアンテイストのソロとかも、もうドラフォでしか聴けない手癖が満載だもの。この曲は「東の空を~」で始まるんだけど、東アジア風のメロディーが持ち味のドラフォだから、

    BABYMETAL/Road of Resistance - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/10/07
    溢れ出るドラフォ感。ドラフォが作ったと本気で思ってた
  • オナペッツ/大天使 - ガラパゴスからの船出

    官能的なシンボルを自称しているのでしょうか。すごい名前ですよね、オナペッツって。 美大出身でドラァグクイーンの彼女達がデビューしたのは1994年。2枚目のシングルでなぜか浅倉大介プロデュースになり、この「大天使」という曲を発表したわけでして。 いいですねえ、このジャキジャキとしたカッティングギターとJD-800ピアノのコラボの90年代浅倉節。T.M.Revolutionを始める前の、accessっぽさがありつつも、accessにあるワイルドさが薄い感じ。歌声と歌詞の持つ特質なんですかね。 Bメロといいサビといい、JDピアノのバッキングが歌詞と合っているところが、リズミカルで好き。何気に二人の持つ声色は高低差もあって、個性が分かれてるんですよね。基的に二人の声は揃っているんだけど、エモーショナルなところでちょっとズレもあったりして、そこがいい。サビの「STARDUST KISS」をどれだけ

    オナペッツ/大天使 - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/09/26
    インパクトのある名前に面食らって、曲のカッコよさにもう一発食らうのだ
  • 月村真由&北条麗華/ユビキリ - ガラパゴスからの船出

    2007年の秋に「ご愁傷さま二ノ宮君」というアニメが放送されていました。主人公の下にサキュバスヒロインとツンデレお嬢様が押しかけてドタバタラブコメを繰り広げる…という、今では逆に新鮮なぐらいの王道アニメだったような気がする。たぶんちゃんと見ていなかったのであんまり話は覚えていないのだけれど、確か最終回でツンデレお嬢様をいつもニコニコとたしなめていた執事キャラがガチギレして、真剣な表情で主人公と殴り合いをしていた覚えだけはあるんですよ。なんかそのギャップに「えっ、怖っ…」と思ったような。 しかしですね、このOP曲「ユビキリ」とED曲だけは脳裏に焼き付いているどころか、2024年現在も焼きたてホカホカでリピートしまくっているわけでしてね。 この曲は作詞・作曲家の三浦誠司さんのアニメデビュー提供曲でもあるんですね。冒頭からトランスっぽいシンセの音がタップリと聴こえてきて、弾けるようなスネアもクラ

    月村真由&北条麗華/ユビキリ - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/09/21
    この曲覚えてる人、どれぐらいいるんだろう
  • Zeebra/東京's Finest feat.BIG-O - ガラパゴスからの船出

    「TOKYO'S FINEST」というアルバムは面白くて、前作でオラついていたジブさんが、「こんな一面もありまっせ」とばかりに、多様なラップをしていたりする。 その中でも脱力的で、それでいてクールな一曲がこの「東京's Finest feat.BIG-O」だ。 Banu Gibson「Betty Boop」のサンプリングから始まるINOVADERのビートは、もったりとしたホーンセクションと相まって、ダラっと聴ける仕上がりになっている。 そこに入るZeebraのラップは、Zeebraらしさ満開のセルフボースティング。派手な生活を送る自分をスクープするフライデーに「マジうざいぜ」と言いながら、数秒後には「撮りたきゃ撮りなパパラッツィ」と開き直るジブさんがカッコいい。 しかしこの曲の一番の魅力はBIG-Oこと、SHAKKAZOMBIEのOSUMIのラップだろう。 ウイッス ジブさんひさしぶり そ

    Zeebra/東京's Finest feat.BIG-O - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/09/16
    イケイケのジブさんの曲もいいけど、こういう力の抜けたラップもいいよねえ
  • Scissor Sisters/I Don't Feel Like Dancin' - ガラパゴスからの船出

    この曲もたまたま、CSのMV垂れ流し番組を見ていた時に出会ったんです。えらくポップで楽しい音楽をやるバンドがいるなあと。 曲だけでなくMVからも伝わる、享楽的でサイケデリックでセクシーで、だけれどオシャレな世界観。アメリカのバンドなのに、遠い向こうにイギリスのグラムロック的な匂いを、そして割と近くにBee GeesやQUEENの影響を感じるバンドだ。作曲にはElton Johnが参加しているというから、納得がいく。このような要素があるからか、やはりイギリスでの売り上げが凄まじかったらしい。 何が面白いかって、これだけノリノリなのに曲名が「I Don't Feel Like Dancin'(踊りたい気分じゃない)」ってところよね。いやいや、めっちゃ踊ってるじゃないですかと。この曲の肝は「I'd rather be home with the one in the bed 'til dawn

    Scissor Sisters/I Don't Feel Like Dancin' - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/08/18
    いかにも「The・ブリティッシュ!」って曲をアメリカのバンドが作った話
  • 忌野清志郎/JUMP - ガラパゴスからの船出

    THE TIMERSから忌野清志郎に入った私なんだけど、清志郎の曲で一番好きなのが、この「JUMP」だったりする。 何が凄いってこの曲、晩年の曲なんですよね。亡くなる数年前にこんなパワーのある曲を作ってしまうのが清志郎。清志郎が若い頃から持ち続けている反骨心と人間愛が十二分に発揮されており、悲しみを表すであろう夜があって、それでも希望の夜明けに向かって進んでいくポジティブさをテーマにした名曲だ。 歌詞の「ひとつだけ多すぎる朝 うしろをついてくる」は、Bob Dylanの「One Too Many Monings」のオマージュだろうか。歌詞の世界観も似ており、清志郎らしいリスペクトを感じる。 何よりカッコいいのがバンドセクションの編曲!もうイントロのギターから痺れるのよ。The Doobie BrothersやThree Dog Nightを思い出させるような西海岸のロック譲りのフレーズ。そ

    忌野清志郎/JUMP - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/07/28
    世界最後の日に聴く曲は、たぶんこれ
  • 荻野目洋子/星のスケート - ガラパゴスからの船出

    「母と子のテレビ」(現:てれび絵)という、NHK教育で放送されている番組がある。物語と歌のコーナーがある15分ぐらいの短い番組で、幼少期の私はこれを見て育っていた。その番組で流れた曲の中で、最も印象的だったのが荻野目洋子の「星のスケート」という曲である。 なんて素敵な世界観なんだろう。星空がスケートリンクであり、流れ星をスケートの跡に喩えたロマンチックで広大なスケールを持つ、まさに「夢のスケート」の歌だ。スケートシューズも「光の」と形容しており、星を追いかけていくその姿に心のキラキラ具合が止まらない。2分30秒にも満たない、ただそれだけの歌なのに、あまりにも美しい世界が確立されてしまっている。 そしてこの素敵な世界観を飾り立てる楽曲も素晴らしい。ドラムがない分ベースが低音域を支え、その上でピアノやストリングス、ピチカートのハープっぽいシンセの音が、それこそ夜空を滑るスケートのように

    荻野目洋子/星のスケート - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2024/06/10
    「母と子のテレビ絵本」で一番好きだった曲
  • Lia/human - ガラパゴスからの船出

    この曲は2008年に放送された「GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-」というアニメ(「GUNSLINGER GIRL」の二期)の地上波最終話のEDで流れた曲である。 なのであまり知名度はないんだけど、最終話の温かくもビターな展開も相俟って、最後にこの曲が流れてきた時の切なさは印象的だった。 まずトリエラとピノッキオを描いたCDジャケットがいいよね。作者からは不評だった一期はオムニバス形式で淡々と進んでいたが、二期はトリエラとピノッキオが中心的に描かれていた。義体の中ではしっかり者のお姉さんキャラだが、「条件付け」が弱くヒルシャーへの好意を素直に表せられず葛藤するトリエラ。一方のピノッキオは五共和国派のクリスティアーノに育てられた、感情の起伏に乏しい殺し屋の少年。どちらも主のために粛々と敵を討つのだが、物語を通して自分の感情が芽生えていき、心が成長していく。そんなヒュー

    Lia/human - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/05/12
    残酷だけど温かい名曲ですよね
  • MEGARYU / 懐メロ - ガラパゴスからの船出

    岐阜のレゲエユニット「MEGARYU」の中で私が一番好きな曲が、この「懐メロ」。 曲中では「夏→秋→冬→春」の順で思い出を例に出していて、「楽しかったり苦かったり、在りし日の青春の思い出には必ず流れていた曲があって、その曲を聴くと、その頃のことを思い出して温かい気持ちになるよね」というのがこの曲の持つメッセージだろうか。 いやでもまったくその通りで、そういう「懐メロ」をひたすら書き連ねるために始まったのがこのブログなわけですから。曲の話などせず、ひたすらその時の思い出のこととか書いている記事もありますもんね。 この曲を含むアルバム「我流旋風」がリリースされたのが2006年だから、ファンには言い尽くされてると思うけれど、もうこの曲自体が自分にとっては懐メロになっているのよね。だからMVの最後で、登場人物が全員集合して踊り始めるところとか、エモさ満点なのですよ(今まで出てきていない人もいるけど

    MEGARYU / 懐メロ - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/05/06
    「懐メロ」という懐メロの話
  • Shakin' Stevens/I Might - ガラパゴスからの船出

    Shakin' Stevensのアルバム11枚目にして、私が一番好きな作品「There Are Two Kinds of Music... Rock 'n' Roll」。アルバム一曲目の「Love Attack」で幼少の私の心は掴まれたんだけど、二曲目の「I Might」もノリがよくて大好きなのだ。 ネオロカビリー調のこの曲はクラップが軽快に鳴る、ご機嫌なナンバーだ。もうイントロのピアノの特徴的なリフからカッコいいのよね。なぜかMVには映っていないホーンセクションも、綺麗なコーラスも、全てのバランスが完璧。ラストには転調までして、盛り上がりが加速していく感じもgood。 何よりPete Hammondのプロデュースらしさ満点のリバーブをたっぷり効かせたStevensの甘い声が堪らない。MVでも足元をしょっちゅうカメラが映すぐらいダンサブルに踊ってくれる。つま先立ちまでしちゃってるもんね。

    Shakin' Stevens/I Might - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/04/29
    完璧にまとまりすぎていて、そんなに書くことがなかった…
  • Tommy february⁶/BE MY VALENTINE - ガラパゴスからの船出

    2001年にソロデビューしたTommy february⁶は、私好みの80年代ユーロビートを3年ぐらいかけて次々にリリースしていったのだが、別名義であるTommy heavenly⁶の活動も忙しくなったためか、そこから音源の音沙汰がなくなってしまった(february⁶はポップで明るいけれどちょっと闇のあるキャラ設定だったのが、パンクでガッツリとダークなキャラクターのheavenly⁶を作ってしまったため、february⁶で闇を表現する必要がなくなり、活動が停滞していたのだとか)。 「まあそんなもんだよね」ぐらいに諦めていた2013年。Tommyの誕生日である2月6日に発表された曲がこの「BE MY VALENTINE」である。 それまでの曲を聴いてきたファンならわかるけれど、曲調がすごい変わったんですよ。さっきも書いたけれど、february⁶ってStock Aitken Waterm

    Tommy february⁶/BE MY VALENTINE - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/04/21
    すっかり曲調は変わったけれど、相変わらずのTommyで安心した一曲
  • cro-magnon/逆襲のテーマ - ガラパゴスからの船出

    90年代の話になるんだけど、Loop Junktionというヒップホップジャズユニットがいたんですよ。活動休止してからそのバックバンドだけがインストゥルメンタルバンドを結成した。それがcro-magnonである。 で、そのデビューアルバムのリード曲「逆襲のテーマ」が、なかなかハマるのです。 当はシュールなPVがあるんだけどどこにも上がってないのよね ヒップホップ出身だけあってか、同じフレーズを繰り返す部分が多い。だけれど、ねっとりとした主張の強いベースを始めとして、特徴的なシンセリフが心を掴んでくるんです。1:00ぐらいからホーンセクションも入ってきて、エレピもあって、このグルーヴィーさは、もはやジャズなんですよね。だけどドラムが一貫して四つ打ちなので、首を縦に振って踊れてしまったりもする。このあたりに様々なジャンルが彼らのバックグラウンドにあることが窺えるし、デビューアルバムから彼らの

    cro-magnon/逆襲のテーマ - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/04/13
    高校生の時初めて聴いて、ずーっと心に残っていた中毒性のある一曲
  • いとうかなこ/追想のディスペア - ガラパゴスからの船出

    私が「ひぐらしのなく頃に」シリーズを知ったのはAT-Xの番組表なんですよ。スカパーのパックみたいなのに入っていない、別料金のアニメチャンネル。そこにR-15指定で番組情報が載っていたから気になったところから始まりましてね。そして屋に行ったら可愛い女の子のイラスト漫画が置かれていて、「え?このタッチでなんか怖いやつなの?」と興味を持ったものでした。 しばらくするとアニメが放送されて、ただ「ひぐらしのなく頃に解」からうっかり見ちゃったため、この作品の醍醐味はもう8割方失われちゃったんですが、それでもしっかり怖い展開を味わわされたため、しばらくビビっておりました…。 そこから少し年月が経って、その噂の「ひぐらし」がニンテンドーDSで発売されて、じゃあこれはやってみるかとプレイしたのが、「ひぐらしのなく頃に絆」でした。そこで味わった「鬼隠し編」の怖さときたら…。しばらくシャワー浴びてる時も、後

    いとうかなこ/追想のディスペア - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/04/07
    千代丸節炸裂、和製ホラーの世界観を禍々しく表現した名曲です
  • 電気グルーヴ×スチャダラパー/Twilight - ガラパゴスからの船出

    石野卓球氏を知ってから、逆流するかのように電気グルーヴ(以下電気)のアルバムも掘るようになった。そんな中見つけたのが、電気とスチャダラパーのコラボである「Twilight」だ。 PVの意味はさっぱりわからない(誉め言葉) なんとまあキラキラした曲だろう。イントロのアコギとアナログシンセのバッキングに、TR-808のタムっぽい音や宇宙っぽFXが入り、この曲は始まる。 ラップはスチャダラのBOSEとANIが担当しているんだけど、トラックが完全に電気寄りなのよね。調べたら編曲は砂原良徳氏みたい。 サビはまた一段と華やかで、卓球氏の張りのある高い声にストリングスが混ざる。同じくTR-808のオープンハイハットみたいな音や、2小節に1個しか置かれないクラップなど、色んな音がネオンライトのように散りばめられていて、テクノとハウスの中間をゆらゆらとしている、そんな感じ。 推しポイントは、Cメロの「光り出

    電気グルーヴ×スチャダラパー/Twilight - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/03/10
    ここ二つの仲の良さが発揮されてるよねえ
  • DragonForce/Heroes of Our Time - ガラパゴスからの船出

    DragonForce(以下ドラフォ)の最高傑作であると私が考えているのが、この「Heroes of Our Time」だ。 腕を回してジャンプしたり、カオスパッドを操りまくったりと、Vadimがとにかく楽しそう この曲はアルバム「Ultra Beatdown」のリード曲なんだけど、アルバム自体が非常に良くできていた。1stの「Valley of the Damned」から始まったドラフォの持つ叙情的なパワーメタルの世界観はこのアルバムで完成したし(次のアルバムから少し違う世界観に入った)、初期の頃は弱かったボーカルのZP Theartの声も磨かれて迫力が満ち満ちたりと、作品を待っていたファンの予想を上回るものに仕上がっていた。 開始8秒でトレモロアームの音が鳴ると、Aメロに入る。ここまでDmのコードで進んできたのに、急にBmに上がっていく。この展開の仕方は一つ前のアルバム「Inhuman

    DragonForce/Heroes of Our Time - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/02/12
    ドラフォ史上最高傑作だと思っています
  • eastern youth/夏の日の午後 - ガラパゴスからの船出

    eastern youthのことを知ったのはいつだったろうか。気が付いたらアルバムを持っていたバンドだったりする。初めて聴いたのがこの「夏の日の午後」だったことは覚えている。 このなんとも言えない日感たるや。決して和風じゃないんですよね。昭和日の夏なんですよ。MVの昭和の風景はもちろん加味されるんだけど、それ抜きにしてもすごい。 口笛とギターが小さく聴こえ、40秒ぐらいしてから始まるイントロ。ドンドンと叩かれる重厚なタムや、ギラつく日光を思わせるようなノイジーなギターが鳴る。もうここのパートだけで「夏の日の午後」が完成してしまっている。茹だるような暑さ、昇る陽炎、遠くから聴こえるセミの声、少し湿った匂い、全てが地面からニョキニョキと生えてくるようだ。 Aメロは二つぐらいしかコードを使っていないだろう。そしてメロディーはC#m7の音だけで構成されている。途中からブンブンと鳴るベースが入り

    eastern youth/夏の日の午後 - ガラパゴスからの船出
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    majaraka 2024/01/28
    なんで郷愁の念を抱かせるんだろうと前から思っていたのが、音を取ってみてわかった気がします
  • 渚ようこ duet with 半田健人/かっこいいブーガルー - ガラパゴスからの船出

    かつてクレイジーケンバンドが渚ようこ氏をゲストに迎え入れ、「かっこいいブーガルー」という曲を発表した。歌謡曲テイスト溢れる名曲なのだが、それを歌謡曲大好き半田健人氏がカバーしたのがこの曲である。 PVのロケ地が巣鴨やら浅草やらっていう、もうバリバリの昭和テイストリスペクトが感じられる。そんな曲が2006年に作られるんだもの。イントロはビブラスラップで始まり、流れてくる昭和風ナレーションとテロップ。この音声はCDには収録されていないのが勿体なかったりする。 原曲はドラムが打ち込みで、ボサノヴァのリズムのラテン風味な曲なのだが、カヴァー版は生ドラムにトランペットやサックスが入ることで、より昭和レトロな楽曲に仕上がっている。このアレンジが凄い。 また原曲では横山剣氏の渋く声量のある声がメインとなり、渚氏の声はコーラスのようになっているが、カヴァー版は半田氏の若々しくも甘い声をしっかり支えながら、

    渚ようこ duet with 半田健人/かっこいいブーガルー - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2023/12/17
    初めてPV見た時、割と衝撃を受けた一曲
  • fripSide NAO project!/あっせんぶる☆LOVE さんぶる - ガラパゴスからの船出

    一期fripSideの別名義であるfripSide NAO project!(以下ナオプロ)。アルバム一枚とシングル一枚を出して一期が終了したので楽曲数は非常に少ないが、そのアルバム「Rabbit Syndrome」は、非常に高い完成度を誇っていた。そしてアルバムのリード曲がこの「あっせんぶる☆LOVE さんぶる」だ。 「姉はエロコミ編集者」というエロゲーのタイアップソングになったこの曲は、fripSideがいわゆる「萌えソング」の需要に応えて作った初の曲である。しかしそのクオリティはクールな曲ばかり作ってきたfripが、初めて世に放ったとは思えないクオリティに仕上がっているのがわかるだろう。事情を知らない人が聴いたら、「元々こういう曲作る人達でしょ?」と勘違いしてしまうに違いない。コンポーザーのsatも「神様が降りてきた時にしか出来ない名曲」と語るだけのことはある。 カウントダウンのよう

    fripSide NAO project!/あっせんぶる☆LOVE さんぶる - ガラパゴスからの船出
    majaraka
    majaraka 2023/11/27
    始めから終わりまで「キラキラ溢れてる」名曲ですよね
  • LOONIE/虹 - ガラパゴスからの船出

    バンドやグループというものは、メンバーチェンジや音楽性を変えながら、移り変わることが多い。このLOONIEというグループも、またその一つである。 彼らは元々90~00年代に活動していた、ミクスチャーロックバンドの麻波25(mach25)のメンバーであった。2004年に解散した後、MCのPASSERとYUICHIがRYOを誘い、2MC+1ボーカルのLOONIEが誕生した。そしてその4年後、グループ名をキャラメルペッパーズに変え、“ウェディングソングを歌うGReeeeN”みたいな路線へと転向し、スマッシュヒットを収めた。 つまり今回紹介するLOONIEは、グループとしての過渡期というか迷走期というか、蛹のような不完全変態状態の音楽なのである。そう聞くと音楽性的に大したことがないようにも思うかもしれないが、私はこの蛹の時期の曲が一番美味しく思えたりする。 このグループはハッキリと顔を出すことが少

    LOONIE/虹 - ガラパゴスからの船出