バンドやグループというものは、メンバーチェンジや音楽性を変えながら、移り変わることが多い。このLOONIEというグループも、またその一つである。 彼らは元々90~00年代に活動していた、ミクスチャーロックバンドの麻波25(mach25)のメンバーであった。2004年に解散した後、MCのPASSERとYUICHIがRYOを誘い、2MC+1ボーカルのLOONIEが誕生した。そしてその4年後、グループ名をキャラメルペッパーズに変え、“ウェディングソングを歌うGReeeeN”みたいな路線へと転向し、スマッシュヒットを収めた。 つまり今回紹介するLOONIEは、グループとしての過渡期というか迷走期というか、蛹のような不完全変態状態の音楽なのである。そう聞くと音楽性的に大したことがないようにも思うかもしれないが、私はこの蛹の時期の曲が一番美味しく思えたりする。 このグループはハッキリと顔を出すことが少