「RUN AWAY GIRL 流れる女」というドラマが2005年、BSフジで放送されていた。私が見たのは再放送版だったので2007年のことなのだが、これが今まで見たドラマの中でも屈指の面白さだった。 主演は高野志穂氏とバナナマンの二人で、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が監修、リレー形式で脚本家が毎回変わるという、かなり異色のコメディ作品だ。番組表を見た時にもジャンルが「バラエティ」になっており、そこから興味を持って見始めたらハマってしまい、毎週爆笑しながら続きを待ちかねたものだ。 そのドラマの主題歌が、KIRINJIの「ブラインドタッチの織姫」だった。 恋愛に縁のない女性にアプローチする主人公の歌だろうか。キャッキャと恋愛話に花を咲かせる同僚から離れ、PCのキーボードを素早くカタカタと打つ女性。「気遅れて」ということから、興味はあるんだけれど、そこに入れない。そんな女性に対して「拾う神」こ