BGMが素晴らしいゲームを一本挙げろと言われたら、真っ先に私が挙げるのが「すばらしきこのせかい」だ。2007年にニンテンドーDSで発売されたこのゲームは、コレクション要素のあるバッジの能力をタッチペンで操る、爽快感のあるアクションが魅力のゲームだ。言葉で表現すると難しいので、これはやってみないとわからないだろう。ちょっと他にないタイプのジャンルである。 これはSwitch版なのでプレイスタイルは当時と随分変わっているが そしてこのゲームを名作たらしめる要素としてBGMが挙げられる。コンポーザーの石元丈晴氏はディレクターから「渋谷の街並みを歩いている時に聴こえてきそうな曲」を求められた。これに対し石元氏は内臓音源で曲を作るのではなく、ボーカルを入れたもので応えたため、ボーカル曲を想定していなかったディレクターは驚いたものの、その完成度の高い曲に惚れこんで、ムービーを削ってまでBGMに容量を割