一時やたらと話題になっていたSEKAI NO OWARI(以下セカオワ)。私が初めてこのバンドを知ったのは、10年以上前のスカパーの「今注目のインディーズアーティストのPV集」的な深夜番組だった。そこで偶然流れてきたのが「虹色の戦争」である。 私は首を傾げた。「えっ、どっちがアーティスト名で、どっちが曲名…?」。当時このバンドは「世界の終わり」名義であり、こっちのほうが曲名っぽいなあということで、最初私はこのバンドを「虹色の戦争」だと思っていた。もっとも聴いていくうちにこちらが曲名だということはわかっていったのだが。 次に驚いたのがバンド編成である。ボーカル兼ギター、ギター、キーボード、DJという滅法変わった編成なのだ。この並びのバンドを他に私は知らない。DJはなぜか白Tシャツのピエロであり、イントロからノリノリで踊っている。カメラはずっと上からの視点であり、いまいちメンバーの様子がわから