「共喰い」で第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さんは2012年1月17日夜、受賞発表後の記者会見に登場。受賞の喜びの声が期待されたが、予想に反してふてくされた態度で現れた田中さんは「とっとと(会見を)終わりましょうよ」「こういう(記者が大勢いる)場が好きではない」などと言い放ち、終始不機嫌な様子で受け答えをした。 会見冒頭、受賞した今の気持ちを求められた田中さんは、「確かシャーリー・マクレーンだったと思いますが、アカデミー賞に何度も候補になって(落選し)、最後に受賞したときに『私がもらって当然だ』と言ったが、そういう感じ」と発言。過去4回芥川賞候補になりながらすべて落選したことを振り返った上で、 「ここらで断るのが礼儀ですが、私は礼儀を知らない。もし断って気の小さい選考委員が倒れたら、都政が混乱します。(選考委員のひとりである石原慎太郎)都知事閣下と東京都民各位のために、(芥川賞を)もらっ