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ブックマーク / rasiel9713.hatenadiary.org (1)

  • 青い花 - 蛇足頭脳流出

    まさに「青春の麻疹」を描いた作品であった。後から冷静になって見つめ直せば、赤面せずにはいられないような若気の至りに貫かれた、女子高生たちの輝ける学園生活が、静謐なタッチで描かれていた。「好きなんだから仕方ない」ということを信条に行動・発言することは純粋だが虚しい。というのも、それは子供じみた我が侭と表裏一体のものであるからだ。この作品の登場人物は、皆そのような子供じみたところを持っている。ふみは従姉妹のお姉さんを想い続け、恭己は姉の和佐の恋人に恋い焦がれ、京子は一度拒絶された恭己に執着している。自分の思いを形にすることが出来ない辛さから目を背けるために、彼女たちは思いの実現を異なる形によって擬製する。恭己はふみの優しさに甘え、ふみは恭己への憧れを恋心にすり替えた。恭己は少々複雑で、恭己とふみが交際を始めたことを知ると、ふみを応援する姿勢を見せ、ふみと仲良くし始める。これはつまりふみに自分を

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