本日は,「6×4,4×6論争にひそむ意味」のうち, かけ算はたし算のくりかえしか 加法・減法と乗法・除法はべつの演算と教えよ について,関心のある部分を引用し,検討します. では,本題にはいって,いったい6×4は正しいか,まちがっているかについて考えてみよう.この問題の答えとして,4×6だけが正解であり,ほかを誤りとする理由はどこにもない.もともと算数の考え方は一通りしかないと思いこむのがおかしいので,多種多様な解き方があってよいのである. ミカンを配るのに,トランプを配るときのやり方で配ると,1回分が6こ,これを4回くばるのだから,それを思い浮かべる子どもは,むしろ, 6×4=24 という方式をたてるほうが合理的だといえる. これが,もし,つぎのような問題だったら,どうだろう.「教室の机は1列に6つずつ4列ならんでいます.机はみんなでいくつありますか」という問題では,4×6でも,6×4で