現在のPCプラットフォームの礎となっているPCIバスが、「製品」という形で登場したのは1993年3月のことになる。IntelがIntel 486対応チップセット「Intel 420TX」と、Pentium対応チップセット「Intel 430LX」を発表したときのことである。以来10年、PCIバスはPCの標準としてだけでなく、通信機器や民生機器など、多くの電子製品において、標準的なインターフェイスとして広く使われている。しかもおどろくべきことに、クライアントPC向けには、この10年の間、若干のマイナーチェンジはあったものの、基本的な仕様を変えることなく存在してきた。サーバやワークステーション向けの拡張(PCI-X)、グラフィックス向けの派生型インターフェイス(AGP)が誕生したとはいえ、進歩の速いこの世界で10年間生き抜いてきたことは、驚異的なことだ。 Intelが提唱するチップセット間接続