紙本売上の落ち込みによる出版不況から始まり、スマートデバイスの普及やSNSの発達を通して、ここ数年で急伸してきた電子書籍市場。漫画業界でも各社によるデジタルシフトがニュースで取り上げられる一方で、漫画家たちに起こる変化について語られる機会は多くありません。そこで、ナンバーナインが主催で「いまの漫画家たちが何を考え、どんなキャリアを歩むのか」を考えるオンライントークフェス「漫画家ミライ会議」が開催されました。本記事では、畑健二郎氏と宮島礼吏氏が「商業連載作家のアタマのなか」をテーマに語ったセッションの模様を公開します。 「商業連載作家のアタマのなか」 工藤雄大氏(以下、工藤):お待たせいたしました。今回のセッションで登壇していただく、畑健二郎先生と宮島礼吏先生になります。よろしくお願いします。 (会場拍手) 工藤:まずは自己紹介を、畑先生からよろしくお願いいたします。 畑健二郎(以下、畑):