今回は、医療者ではない一般の方々も、患者さんや家族に「呪いの言葉」をかけていないでしょうか?というお話です。 がん患者に向けられるお節介の数々例えば、ある患者さんの例を見てみましょう。 Aさんは40代の乳がんの患者さんです。がん検診で乳がんと診断され、紹介先の乳腺外科にて、抗がん剤治療後の手術+手術後の放射線治療、というプランを提示されました。 Aさんは、その乳腺外科の主治医が優しそうで、丁寧に説明をしてくれることに安心感をもちました。そして、がんになってしまったことはショックだけれど、前向きに治療に取り組んでいこうと考え、周囲にもその気持ちを伝えていました。 しかしある日、これまで比較的疎遠であった叔母から急に電話がかかってきたのです。 「Aちゃん、がんなんですって? いまはどこの病院に通ってるの? そんな小さな病院じゃだめよ。私の知り合いの先生が、いいところを紹介してくれるって言ってる
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