私が思うC#の“正しい”使い方 前項で挙げた10の乗り換え理由は、C#の設計思想が表面に表れた結果だと考える。私は、個々の機能が気に入ったからC#に乗り換えたわけではない。前項ではC#の観点からJavaを批判したが、実はこれは正しい行為ではない。C#とJavaの設計思想は異なるのだ。異なる思想のものを自分の思想で批判すれば、相手の方が劣るという結論が出るに決まっている。 そう、私はC#の底に流れる設計思想が自分のし好にマッチしたから乗り換えたのだ。本項では、前項で述べた項目を基にC#の設計思想を推測し、C#の“正しい”使い方について考察する。道具は設計思想に沿って使わなければ真価を発揮できない。私は、設計思想に沿った使い方こそが“正しい”使い方だと考える。 さて、私が思うに、C#の設計思想とは「実行効率の重視」と「実装効率の重視」そして誤解を恐れず書くなら「オブジェクト指向の軽視」である。