【ニューデリー=田北真樹子】トルクメニスタン、アフガニスタン、パキスタン、インドの4カ国首脳らは11日、トルクメニスタン首都アシュガバードで同国の天然ガスを各国に輸送する「TAPIガスパイプライン」計画の枠組み合意に調印する。同計画は、パキスタンなどのエネルギー事情の改善や、アフガン情勢の安定に貢献することが期待されている。2014年の完成を目指す。 TAPI計画の構想は1995年に浮上、05年から実現可能性についての調査が開始された。アフガンやパキスタンでは武装勢力の活動が活発な地域を通過することから、建設は難航する可能性があるが、08年にインドが参加を表明。最近ではロシアからガス取引量を削減されガス収入が激減したトルクメニスタンが計画を強く推進していた。 同計画の背景には、アフガンやパキスタンの安定を望む米国の強い働きかけもある。また、イラン−パキスタン−インドを経由するIPIパイプラ