数年前からやっている〈マルクス入門読書会〉で隅田聡一郎『国家に抗するマルクス:「政治の他律性」について』(堀之内出版, 2023)を読み終えたので、その記録を残す。この読書会は、日本中世史を研究している友人とふたりで行っている会で、マルクス主義史学の再検討のためにマルクス研究を学ぼうという趣旨で始めたものである。未だその目標にはほど遠いが、目下の研究に直接関わるものでもないので、地道に続けていきたい。 これまで読んできた書籍は以下である。 マルクス「資本制生産に先行する諸形態」『マルクス・コレクション3』収録(筑摩書房) 佐々木隆治『カール・マルクス:「資本主義」と戦った社会思想家』(ちくま新書) 佐々木隆治『新版 マルクスの物象化論:資本主義批判としての素材の思想』(堀之内出版) 田畑稔『増補新版 マルクスとアソシエーション:マルクス再読の試み』(新泉社) アンダーソン『周縁のマルクス: