日本卸電力取引所というものがある。 この取引所のスポット市場では、翌日分の電力を、1日を30分刻みに48コマにわけて入札する。 毎朝8時から9時半の間に翌日分の電力の入札が行われ、9時半に取引が成立する。(正確には5日前から入札ができるのだが、現実には前日の朝にほとんどの入札が行われる) この3月11日までは、ほぼ毎日、1500万kWhから2000万kWhの電力がスポットで取引されていた。 金曜日は、朝9時半に土曜日分が、11時半に日曜日分が、そして13時半に月曜日分の入札が確定する。 3月11日の地震が起きた時には翌週月曜日分が確定していた。約2000万kWh近い量だ。結局、その大半は震災が原因で、不履行になった。 問題は、その後だ。 3月14日に、この取引所の東京電力管内のスポット取引が突然中止になった。東京電力が取引された電力の託送を中止したからだ。 理由は、計画停電