人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学 (ちくまプリマー新書) 作者:平尾昌宏筑摩書房Amazon 上掲リンク先の本に気が付いたのは、発売される直前ぐらいだったように思う。 「人生はゲームなのだろうか?」。 ゲームを愛好し、さまざまな事物をゲーミフィケートすることで効率化し、理解の助けにしている私のような人間にとって、これはフックに釣られるしかない本、タイトル買いせずにいられない本だった。もとより哲学者の先生が書いてらっしゃる本なのだから、人生とゲームに相いれない部分があると導かれるのは読む前から想定されることではある。が、ゲームに関心があり、かつ哲学の道筋で人生について考えてみたい人なら、(私と同じく)手に取って読んでみたく思うかもしれない。 論理が首尾一貫し、思考のトレーニングとなる 前半において、この本は、ゲームについて最初に以下のように定義を行う。 ゲ