◆カーニング*の基本をグラフィックデザインの視点から整理し、文字間と行間について従来の王道とは異なる視点で整理してみてはどうでしょう。時にオートではなく手動で調整してみる事が大切です。 写植全盛の時代を体験している私でも、当時の文字組みのすべてを写植に依存していたわけではありません。輸出関係のパッケージ等の仕事に多く関わっていたため、インレタ**やモンセン書体清刷集***が必需品でした。つまり、自分自身でカーニング処理を行なっていたわけです。製品ロゴタイプなどであれば完全な書き文字が鉄則ですから、クロッキー帳のスケッチからイメージを描き起こし、最後はロットリングで輪郭を描き、内側はマジックインキで塗りつぶすといった手順でした。 もちろん、最初の頃は丁寧にポスターカラーや墨汁で塗りつぶしていましたが、ある時マンガ家の生原稿が、塗りつぶし部分に油性のマジックインクを使っていることを知り、その合