音楽不況の共通点 ▲アメリカにおける国民一人あたりのレコード産業売上(RIAAのデータを、2009年を基準にインフレ調整済)。70年代末にもマイナス40%近い大幅な下落を経験している。2000年以降を見れば、iTunesがCDの代替を果たせなかった現実が分かる(※)。 ※ http://www.businessinsider.com/these-charts-explain-the-real-death-of-the-music-industry-2011-2 これまで世界のレコード産業は、3度の黄金時代を経験している。20年代、60年代、そして90年代だ。 1910年代にレコードプレーヤーが普及。その後、ソフトの時代が到来し、20年代に第一次黄金時代が到来した。だが20年代末、フリーメディアのラジオが普及する過程でレコード産業は壊滅状態となった(連載第36回)。 放送メディアのもたらした