太陽観察用各種フィルタ類およびその代用品の透過率測定 天文教育普及研究会 世界天文年プロジェクト ワーキンググループ 太陽フィルタ測定チーム(*) 1.はじめに 2009 年 7 月 22 日、日本で 46 年ぶりの皆既日食が見られる。日食が近づくにつれ、一般 に市販されている日食観察グラスや、それらの代用品として使われる下敷き、モノクロフ ィルムなどの安全性の質問が多数寄せられた。そこで、天文教育普及研究会、世界天文年 プロジェクト・ワーキンググループ内の有志で太陽フィルタ測定チームを立ち上げ、各種 フィルタの透過率を測定し、その遮光性についての安全性を検証した。 ここで、安全な太陽観察のための遮光性については、B.R.Chou (1981)の数値;可視領域 (380nm から 780nm)で 0.003%以下、近赤外領域(780nm から 1400nm)で 0.5%以下(1) を安全