【ニューヨーク=山川一基】米マイクロソフト(MS)は6月30日、5月初めに発売したばかりの若者向けスマートフォン(多機能携帯電話)「KIN(キン)」の販売を近く取りやめることを明らかにした。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などに押され、販売が低迷していた模様だ。 朝日新聞の取材に対し、現在米国にあるKINの在庫は販売するが、秋に予定していた欧州販売は中止すると答えた。KINの開発部隊は、今後投入予定の携帯電話「ウィンドウズフォン」のチームに統合する。 KINはMSが初めて自社ブランドで発売した携帯電話で、日本のシャープが製造を担当。ネット接続機能を充実させて若者への売り込みを図ったが、2カ月足らずでの打ち切りとなった。