最近、エール大学教授の浜田宏一先生から、経済評論家の勝間和代氏が呼びかけ人となっている「デフレ脱却国民会議」に参加しないかとのお誘いを頂いた。浜田先生は、かつて東京大学経済学部で教鞭をとっておられたころに国際金融の勉強会などでご指導を頂いたこともあって、私が敬愛する先輩学者の一人でもある。しかし呼びかけの内容を一読して、この運動には参加できないと感じた。以下は、私から浜田先生への返信メールである。 エール大学浜田宏一先生へのメール 浜田宏一先生 ご無沙汰しておりますが、お元気そうで何よりです。 さて、先生と勝間氏との本の公開レターなどを拝読しましたが、この運動には賛同できません。理由は以下のとおりです。 1.日銀がやるべきこと 量的緩和とゼロ金利の復活をすべきです。この点に異論はありません。 2.日銀に達成可能なこと 勝間氏の呼びかけに書かれている「デフレも円高も政府と日銀が協調すればたち