昨年2010年、最も高いリターンをマークした、ヘッジファンドのランキングが発表され、年利49.5%をあげた「Structured Servicing Holdings」が1位に輝いた。一昨年も134.5%という驚異的なリターンをあげているこのファンド。実は運用責任者は、大学の哲学教授なのだ。日本国内にはない世界の絶対リターンを追求するスキームの秀逸さと、人材の豊富さを思い知らされる。 タダの哲学者ではない カール・マルクス。言わずと知れた『資本論』などを残した哲学者だが、若いころにはソックリだと言われたという。ドン・ブラウンスタイン氏(67)は20年間も、形而上学の教授として、カンザス大学で教べんをとってきた。 そのドン・ブラウンスタイン氏率いるヘッジファンド「Structured Servicing Holdings」(ストラクチャードサービシングホールディングス)が「THE WORLD