平成20(2008)年に海外の大学などに留学した日本人は6万6833人で、前年より11%減っていたことが22日、文部科学省の調査で分かった。海外留学者数は4年連続で減少。 文科省では「海外に出て学ぼうという意識が弱く、学生が内向きになっているのではないか」と分析している。さらに、不況や就職活動の早期化などの影響も考えられるという。 文科省は、20年の経済協力開発機構(OECD)統計などを基に、日本人の海外留学生数を算出。留学先のトップは米国で2万9264人が留学。2位は中国で1万6733人、3位は英国で4465人だったが、いずれも前年比で1〜2割程度減っていた。 留学者数は16年の8万2945人をピークに、減少を続けている。 一方、日本学生支援機構は同日、日本で学ぶ外国人留学生の数が14万1774人(今年5月1日現在)で過去最高となったと発表した。前年比で6・8%増加。留学生の出身国は中国