2017年11月6日の夕刻。経済産業省17階の特別会議室に、「現代の魔法使い」こと筑波大学学長補佐の落合陽一氏の声が鳴り響いた。
「日馬富士関と貴ノ岩関を、再びこの土俵に上げてあげたい」。福岡市で開かれていた26日の大相撲九州場所千秋楽。横綱白鵬が日馬富士による暴行問題で、当事者の2人を土俵に復帰させたい思いを公の場所で口にした。事実関係がはっきりせず、日本相撲協会の処分も決まっていない中、「勇み足」ともとれる発言に、疑問の声が上がった。 この日、恒例の協会あいさつでファンに謝罪した八角理事長(元横綱北勝海)は、会場を後にする前に報道陣に囲まれた。優勝インタビューのあった表彰式には出席したが、白鵬の発言の時には役員室で着替えをしていた。 「その発言は聞いていない。(日馬富士問題は)危機管理委員会に任せているから。こればっかりはね」。現状、処分を下す理事会、日馬富士への対応を協議する横綱審議委員会にも正確な情報を伝えることができていない。協会の判断を飛び越えた現役横綱の発言に、複雑な表情を浮かべ、車に乗り込んだ。 NH
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