タイトルは、ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』(原題:The Cold Moon)文庫版398ページで、尋問のエキスパート"キャサリン・ダンス"が、四肢麻痺の鑑識の天才"リンカーン・ライム"に言ったものです。(以下、本文から抜粋) 電話を切って、ライムに向き直った。「お子さんは?」 「私かね?いない。子どもの扱いが得意なほうだとは自分でも思えない」 「自分の子を持ってみるまでは、みんな苦手なものよ」 小説自体は、残忍な方法で人を殺すシリアルキラー"ウォッチメイカー"を主人公"リンカーン・ライム"が捜査するというミステリーで、この抜粋した部分は進行上重要な箇所ではありません。 ただ、この部分を読んで、「ああ、自分もそうだったな」と小説を読む手が止まり、自分の子供を持つまでと持ってからの子供の扱い方の変化が頭のなかでグルグルしました。それを書いてみるのがこの記事です。 『ウォッチメ