さて、このような閉塞的な状況を打開する方法はあるのか、ということですが、 よく最近はてなで話題の「解雇規制の撤廃」で果たして問題は解決するのでしょうか? この労働力の流動性を高めることで雇用の維持を図っている国にスウェーデンがあります。 スウェーデンではイェスタレーンとルドルフメイドナーという二人の「ブルーカラー」の労働組合の理論的支柱が作り上げた レーン=メイドナーモデルと言われるものがそれですが、 要点は賃金交渉を中央集権的に行うことで、儲かっている産業がむやみに賃上げするのを抑えつつ、 非効率な産業をつぶし、その労働力を儲かっている産業に雇用させる、というスタイルなのです。 コレだけを聞くと労働力の流動性が高まれば、失業問題は解決するように思われますが、 このスタイルが実現しているのは、スウェーデンが小国で高負担に裏打ちされた 非常に強力な失業給付、生活保護と職業訓練機能を持っている