核不拡散条約(NPT)再検討会議の最終文書案から、世界の指導者らに被爆地訪問を提案する文言が中国の反対で削除された問題で、15日に国連本部であった会議の場で日中双方による発言の応酬があった。日本側が被爆地訪問を改めて呼びかけたのに対し、中国側は強く反発した。 15日にあった核軍縮を扱う委員会で、佐野利男・軍縮大使は、次世代の軍縮教育に「最も効果的な方法の一つは広島と長崎の訪問だ」と演説。次の文書案で被爆地訪問の文言を復活させるよう求めた。 その後、中国の傅聡・軍縮大使が「提案は(NPT再検討)会議が指導者を広島と長崎に招くとなっているが、中国もその会議の一部分だ。中国に強要しないでほしい」と述べた。この問題を今後取り上げたくないとして、「もうたくさんだ」とも語った。 委員会では、約10カ国が日本… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限