最近は世間の風当たりが厳しいためか、「労務管理」に勤しむ会社が本当に増えた。 労務管理というと何やら難しい響きがあるが、要するに実態は「残業禁止」である。 つい先日もある中小企業で働く友人と話していた時、 「一昨年は残業時間が月に100時間を超えていたが、今年は20時間を切りそう」と、残業削減の取り組みをしたことを話してくれた。 「労基署がこわいから残業削減の取り組みを初めて、ヨーイドンで、残業を減らした。もちろん、持ち帰って仕事も禁止。」 「へえ。業績はどうなった?」 「ほとんど変わらない。というかむしろ最高益だった。」 「なんとw」 「1つは、残業代が減ったことによるもの。もう1つは……時間かけてもパフォーマンスはあまり変わらないってことかな。」 「なるほどー。よかったね。」 「そうなんだけど、一つ問題があって。」 「なんですか?」 「貢献度の高い社員は、時間を短縮してもきちんと目標を