「香港はもう終わった」 10月4日、ツイッター上にはこんなコメントが溢れた。その日、香港政府が緊急状況規則条例(緊急法)を発動。立法手続きを踏まずに、デモ参加者が顔を隠すのを禁じる「覆面禁止法」を成立させたためだ。 この緊急法ができたのは、英国植民地時代の100年近く前。最後に発動したのは中国・文化大革命の余波で左翼勢力の暴動が起きた1967年のことだったという。それから約50年の月日を経て、香港はかつてないほどの混乱期に突入した。 ご存じのとおり、発端は中国への身柄引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正案だった。抗議者たちはこの①条例撤回に加えて、②警察の武力行使の責任を追及する独立調査委員会の設置、③デモを「暴動」とする認識の撤回、④抗議者の罪を問わないこと、⑤普通選挙の実施〈当初は林鄭月娥(キャリーラム)・香港行政長官の辞職〉という五大要求の実現を求めて、6月に200万人デモを実施。そ
「日本メディアに取材してほしいことがあるのですが……」。北京のオフィスに若い中国人男性の声で電話がかかってきた。【中国総局長・浦松丈二】 中国を侮辱した漫画をSNSで拡散したとして、中国人の若者らが「精日分子(精神日本人)」として次々に逮捕されているというのだ。 調べると、日本アニメファンをからかう中国のネットスラング(俗語)だった「精日」という言葉が警察の発表文に使われていた。 中国のアニメファンたちはどう受け止めているのか。ファンたちが集うコスプレイベントをのぞいてみた。 ◇日本アニメ好きの女子高生「母の影響です」 「ひとりぼっちだった主人公が努力して活躍する姿が好きなんだ」。日本の人気漫画「NARUTO(ナルト)」の主人公に扮(ふん)した高校1年男子(16)に声をかけると、キャラクターの魅力について目を輝かせて説明してくれた。日本メディアの取材だと告げると、「日本語にも関心があるんだ
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