2012年も、行政やあらゆる企業・機関からさまざまな調査結果が発表となった。そこで、そうしたデータを元に、今年一年を振り返ってみたい。「雇用マーケット」「業界動向」「商品・技術・サービス」に分けて、気になる数字を追ってみた。こうした数字の中に、2013年を読み解くためのヒントが見つかるかもしれない。 (1)求人意欲は絶好調?完全失業者数が前年比18万人減。29カ月連続で減少 厚生労働省が全国のハローワークの求人・求職の状況を取りまとめて発表する「一般職業紹介状況」によると、2012年10月末時点の有効求人倍率は0.80倍で、前月比0.01ポイント下落。では、失業率はどうなっているかといえば、同じく10月末の調査結果によると推定4.2%で、昨年同月に比べ、わずかだが良化傾向にある(厚生労働省「労働力調査」より)。完全失業者数で見れば271万人だが、この数字は前年同月に比べると18万人も減って