プロ野球ドラフト会議（２２日、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール）俊足好守が売りの山崎（日大）は、「目標は日大の大先輩、真中監督です。厳しい試合、場面で監督に使ってもらえる選手を目指します」と意気込んだ。５０メートル５秒９で、守備範囲の広い外野手。２３日に専大３回戦（神宮）が予定されており、指名後初の本拠地でのプレーとなる。　（習志野市）

仲間に肩車してもらって祝福を受ける専大松戸の原嵩、渡辺大樹＝松戸市の専大松戸高グラウンド(撮影・林修太郎) プロ野球ドラフト会議（２２日、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール）渡辺（専大松戸高）は「ホッとしています。次のステージでも頑張って、泥臭く勝利に貢献できるプレーをしたい」と抱負を語った。１メートル８２、８４キロの大型遊撃手は５０メートル５秒９の俊足が持ち味で「足を生かす」と意気込む。チームメートの原嵩（しゅう）はロッテに５位指名され、「プロで（原）嵩と対戦できたらいい」と話した。

ヤクルトから１位指名された原（中央）はヤクルトを手に笑顔。仲間たちはミルミルを飲み干し、みるみるツバメの一員に　（撮影・中井誠） プロ野球ドラフト会議（２２日、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール）ヤクルトに１位指名された原（東洋大）は、東京・文京区の東洋大白山キャンパスで開かれた記者会見で涙を流した。 「まさか１位で呼ばれるなんて…。大学１年の時（東都大学リーグ１部で）神宮で２試合ほど投げたけど、２部では投げる機会がなかった。神様が『もう一度神宮で野球をやれ』と言ってくれているのだと思う」 この秋、最速１４８キロの直球と多彩な変化球で、東洋大を東都２部優勝に導いた。春秋通算２１試合で１４勝４敗、１６０イニングで防御率１・０７のタフネス右腕。プロでは先発完投の期待がかかる。 東洋大姫路高３年時にもプロ入りを考えたが、体を作ってからと大学に進んだ。１年時に２部に降格し、３年春には右肘

★ソフトバンク・吉井コーチ、古巣にも容赦なし！！自慢の教え子送り込む 古巣のヤクルトとの日本シリーズとあって注目を浴びているが、吉井コーチは「なんでよ～。僕なんて、ただのおっちゃんだよ～」とはぐらかした。今季はブルペン担当として、投手陣をもり立てた。 ヤクルトの一員として臨んだ日本シリーズは１９９５、９７年の２度。どちらも第３戦に先発したが、いずれの試合も高津コーチが勝利投手になっている。「高津がいて、チームとして安心感があった」と振り返った。 昨春に入学した筑波大大学院で行ったクイックモーションの研究は継続中。キャンプでも投手をあらゆる角度から撮影するなど、探求心は燃え続けている。「自分は対戦しないけど、（ヤクルトと）当たるのは楽しみだよね。ベンチを見たら知った顔ばかりだから」と胸を躍らす。かつての戦友たちにも容赦せず、自慢の投手陣をマウンドに送り込む。

（セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第４戦、ヤクルト３－２巨人、ヤクルト４勝１敗、１７日、神宮）２００１年以来１４年ぶりの日本シリーズ進出を決めたヤクルトが、リーグ優勝時と同じように、神宮球場の外野部分で「公開ビールかけ」を行った。 クライマックスシリーズ（ＣＳ）でＭＶＰに輝いた川端は館山からビールのプレゼントを浴びた。「知人男性」というたすき姿を披露した上田、さらにリーグ優勝時にもあったシェービングクリームも用意され、フジテレビ・宮澤智アナらにかける選手もいるなど大いに盛り上がった。前日１６日に日本シリーズ進出を決めた元チームメートのソフトバンク・川島が祝勝会で「ヤクルトに勝ってもらって、ヤクルトを倒したいと思います。待ってろ、ヤクルト！」と絶叫したのを受け、畠山は「川島、待ってろよ」と呼びかけた。

日本代表事業を推進するＮＰＢエンタープライズは９日、１１月に日本と台湾の共催で初開催する野球の国際大会「プレミア１２」の日本代表選手２８人を発表した。日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督（４４）は、１次登録選手４５人に入っていなかったヤクルト・中村悠平捕手（２５）をサプライズで選出。チームをセ・リーグ優勝に導いた燕の頭脳が緊急招集された。

ヤクルトは６日、東京都内の球団事務所でスカウト会議を開き、今月２２日のドラフト会議に向け、明大・高山俊外野手（２２）を１位候補にリストアップした。今季１００試合以上に出場した外野手は１４１試合の雄平外野手（３１）だけで、即戦力の外野手が補強ポイントの１つ。東京六大学リーグの通算安打記録更新が見込まれる左の好打者は、うってつけの存在だ。

ヤクルト・山田哲人内野手（２３）が６日、９月の月間ＭＶＰを受賞した。リーグトップの打率・３４７＆８盗塁を記録し、２００７年のアレックス・ラミレス（ヤクルト）、１３年の田中将大（楽天）に続き、両リーグで史上３人目の３カ月連続受賞となった。チームは同日、神宮外苑で１４日に開幕するクライマックスシリーズ（ＣＳ）ファイナルステージへ向けた練習を再開。今季はタイトルラッシュとなった若きスラッガーが、ポストシーズンでも暴れる。

戦力外を通告される選手が出てくる季節になってきた。取材するのも気が引けるが、担当するヤクルトでは１０月２日、戦力外を言い渡された選手が東京都内の球団事務所で退団のあいさつをしていた。 ２００９年のドラフト１位左腕、赤川克紀投手（２５）もその１人。赤川は宮崎商高からプロ入り。その風貌から「ジャイアン」の愛称で親しまれた。３年目の２０１１年に６勝（３敗）を挙げて頭角を現すと、翌１２年は自身初の規定投球回数に達して８勝（９敗）をマーク。監督推薦でオールスターに初出場を果たした。だが１３年以降は未勝利。今季は１軍の登板機会がなかった。 ２日の時点で赤川はやや困惑気味だった。「今後のことは、まだ何も決まっていません。現役続行を希望するか？　それもまだ…。ある程度、力がないことは分かっていました」。ヤクルトでの思い出は「（２０１１年の）クライマックスシリーズの巨人戦で勝ち投手になったことと、オールスタ

昨年１１月。投手コーチの高津臣吾は、就任１年目のシーズンを、悔恨とともに振り返った。 「選手を大人扱いしすぎてしまった。もっと口出ししてもよかったのかな、と思う」 日米通算３１３セーブを記録した高津が理想としていたコーチ像は「選手を気持ちよく働かせる存在」。むやみに手を加えることを良しとしない思いがあった。だがそれには選手が野球観を確立していることが大前提。才能と個性が輝いていた自分たち黄金時代の投手陣と、１２球団ワーストの防御率４・６２を記録した昨季の投手陣とは、かけ離れていた。 抜本的な改革に乗り出したのは秋季キャンプ。参加した１３投手全員が、初日からブルペンで１００球を超える投げ込み。ただ投げさせるだけでなく、各自の課題と克服の道筋を具体的に示した。 徳山はセットポジションの制球、石山はシュート、秋吉にはシンカーを教えた。今季ブレークした下手投げの山中は、右手首の角度をマンツーマンで

ヤクルトが１４年ぶりの優勝を決めた。１２球団最年少、４４歳の真中満監督と若いコーチたちは、いかにして２年連続最下位のどん底にあったチームを、頂点へと導いたのか。３回連載で、下克上Ｖの舞台裏を探る。

（セ・リーグ、ヤクルト２ｘ－１阪神＝延長十一回、最終戦、阪神１３勝１２敗、２日、神宮）優勝へのマジックナンバー「１」で本拠地最終戦を迎えたヤクルトが、阪神を下し２００１年以来１４年ぶり７度目のセ・リーグ優勝を決め、真中満監督（４４）が胴上げで７回宙を舞った。 優勝監督インタビューで真中監督は「ヤクルトファンの皆さんがグラウンド一面にいましたので、ものすごいいい雰囲気で素晴らしいゲームが出来ました」と喜ぶと、「私も含めて、選手もずっと苦しい思いで戦ってましたんで一瞬力が全部抜けるような感じでした」と優勝を決めた瞬間を振り返った。 今シーズンについて「途中までは意外と早かったんですけど、９月からが長かったです。１試合も（力を）抜けるゲームがなく　ずっと苦しい戦いの中だったので、苦しかったです」としみじみ。最後に「ファンのみなさん、優勝おめでとうございます。以上です」と０１年に若松監督がファンに

（セ・リーグ、ヤクルト２ｘ－１阪神＝延長十一回、最終戦、阪神１３勝１２敗、２日、神宮）ヤクルトが、阪神を下し２００１年以来１４年ぶり７度目のセ・リーグ優勝を決め、球団史上初となる神宮グラウンド上での祝勝会が行われた。 ファンが見守る中、真中監督は「いまからビール掛けをやります。選手のみんな俺にも必ず掛けてくれ！！」と絶叫。森岡選手会長の「ヤクルトスタイル、ヤクルトスマイル、エイエイオー」という音頭で始まったビール掛けは、ビール２０００本、たる酒などが瞬く間に泡となった。