昨日紹介したモハメド・エラリアンの論説では、FRBの出口戦略の難しさを表現するに当たってルービニ記事にリンクしていた。今日はそのルービニのFT記事の内容を簡単に紹介する。 2008年第4四半期〜2009年第1四半期の先進各国の経済の落ち込みは、大恐慌の初期に似ていた。だが、その後の政策当局の努力の甲斐あって、落ち込みの速度は弱められた。 ここで、以下の3つの疑問が湧く。 いつ世界不況は終わるのか? それはどのように終わるのか? 景気の再後退の恐れはないのか? 第一の疑問については、世界経済全体は今年下半期には底をつけると見ている。 米国、英国、ならびにスペイン、イタリアなどのユーロ各国、および東欧諸国をはじめとする新興国では、公式には今年いっぱい不景気は続く。 オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、ならびに中国、インド、ブラジルなどアジアと中南米は、もう回復過程に入っている。 第二の疑問