命名スルこと日本語には漢語由来の熟語がいくつもありますが、日本人からするといくらか記号的に見えてしまうことがあります。とはいえ漢字の意味を知っているので読んで差し支えはないのですが、それらの字の間に「の」を挟みこむことで記号的な記述であった熟語を和語的な言葉として読むことができるようになります。例えば「命名」という熟語でそれを試すと「命の名(いのち の な)」という具合になりますが、「命名(スル)」という言葉を思い浮かべるよりかは「命の名(を付ける)」の方が、より一層にある概念に命を吹き込む行為であることが強調されるので、それがとても尊い行いであると改めて理解することができます。 命に名前を与える、あるいは名前を与えて命を吹き込む、すなわち命名スルという行いは、名付けによってその存在の意味性を明らかにすることなのだろうと考えられます。親が生まれた子にまず与えるのは名前です。名前を与えること
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