盛岡市内では地元に根差した雑誌を多く見かけました。岩手県内のスポーツを扱う専門誌までありましたよ! 宮沢賢治や石川啄木、高村光太郎を輩出し、柳田國男が『遠野物語』の取材を行った岩手県は古くから文芸にゆかりのある地。毎年秋に行われる、高校生のための文芸賞「全国高等学校文芸コンクール」では、岩手県の高校生が1999~2011年で最優秀賞を9回受賞するなど、文芸への親しみは今も健在のよう。 そんな岩手県には、実は「日本一雑誌好きな県」という横顔があります。「平成21年地域,品目別1世帯当たり1か月間の支出」(二人以上のうち勤労者世帯)によると、「雑誌・週刊誌代」が544円と全国1位。 詳しく調べてみると、その背景には、とある書店の活躍が関係していそうなことが見えてきました。本好きや書店員なら一度は耳にしたことのある有名書店「さわや書店」です。 さわや書店は県内に10店舗を有する地元の本屋さ