山口組分裂に伴う抗争で凶器準備集合・同結集容疑で一斉摘発された山口組直系団体組員たち。しかし、「主犯格」とされる団体トップである会長は行方をくらませたまま…。子(組員)を〝置き去り〟にして逃走を続けるオヤジ(組長)の行動に、暴力団関係者からも批判の声が上がる 親は子を慈しみ、子は親を敬う-。一般社会はもちろん、盃(さかずき)を交わして「疑似家族」の関係を結ぶヤクザ社会であれば、なおさら尊ぶべき徳目だ。指定暴力団神戸山口組側の組員を暴行するため凶器を準備したとして、対立する指定暴力団山口組直系「秋良(あきら)連合会」側の組員が5月、凶器準備集合・同結集容疑で大阪府警に一斉摘発された。これまでに同連合会側の逮捕者は計21人に達したが、トップである同連合会の会長は1カ月以上行方をくらませており、府警は全国に指名手配した。北海道の林道で7歳男児が親に置き去りにされ、6日後に保護された騒動は記憶に新