彼に会うときは、いつも気の毒に思われた。いつも最高の席にいたが、最高の席を守るために絶えず自分を極限まで追い込んだ。 韓日通算626本塁打、韓国プロ野球通算最多となる467本塁打、シーズン最多56本塁打……。 ホームランと関連した多くの記録が彼の手で作られた。しかし、最高の席でも彼はいつも謙遜した。どうしたらそんなことができるかと考えさせられた。畏敬の念を抱くほどだった。 イ・スンヨプは、そうして“国民打者”になった。 野球の世界から退いては生きていけないというかのように野球に専念したイ・スンヨプは、昨シーズンを最後にユニフォームを脱いだ。その後、野球の道から外れた人生を生きている。 【フォトギャラリー】イ・スンヨプの“現役最後の試合” 4月8日にはイ・スンヨプ奨学財団を設立。自叙伝『私。36。イ・スンヨプ』も出版した。現役時代に劣らず、情熱的に新たな人生を歩んでいる。 選手として自ら節制
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