2日前の小欄で、「最近の政治家はスケールが小さくなった」という読者の声をお伝えしたばかりですが、スケールどころか「国家国民のために」という使命感も昭和の時代より著しく低下してしまったようです。 日韓議員連盟と韓国側の韓日議員連盟との合同総会が25日開かれ、共同声明を採択しましたが、これが噴飯モノでした。慰安婦問題では、韓国側の主張をほぼそのまま盛り込む一方で、小社前ソウル支局長の起訴問題については、まったく触れていないのです。 相手の声高な主張を頭を低くしてうなずいていれば、「友達」になれると勘違いしているセンセイのなんと多いことか。不当な出国禁止措置で、自国民が人権を侵害されているのに、相手国の大統領や議員に厳しく解除を迫らないとは、どこの国の議員かと疑いたくなりました。(編集長 乾正人)