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哲学に関するmangkhudのブックマーク (3)

  • 『思考の技法』はスゴ本

    哲学するための装備を整え、著者自身の戦歴を踏まえながら自分のモノにする一冊。カタログ的なツール集というよりも、もっと大掛かりで強力な、知の増幅装置に近いイメージ。 「意味」「進化」「意識」「自由意志」といった、手ごわいテーマに対し、手ぶらで対峙しないための装備と考えればいい。オッカムの「かみそり」ではなく「オッカムのほうき」、藁人形論法ではなく「グールドの二段階藁人形」など、一般の思考道具よりも威力のある、77もの装備が手に入る。 たとえば、必要以上に多くの仮説を立てるべきでないとするオッカムの「かみそり」よりも、「ほうき」の方がより凶悪だ。なぜなら、自説に都合が悪いエビデンスや統計情報を掃き出して「なかったことにする」ほうきだから。著者ダニエル・デネットは、暗闇で犬が吠えなかったことが手がかりとなった、シャーロック・ホームズのあの推理を思い出させる。知的に不誠実な人が、不都合な事実を隠し

    『思考の技法』はスゴ本
  • 「21世紀の資本」と格差 富の集中証明、世界に波紋 橘木俊詔 京都女子大学客員教授 - 日本経済新聞

    文学、哲学、歴史の記述を含んだ経済書の登場である。この「21世紀の資」は血も涙もなく数式と計量方程式で満ちた専門書とは異なり、読者を引き込む。経済の基的な専門用語さえ知っておれば、誰でも読みこなせる。200年以上にもわたる長期の歴史的な統計を駆使し、仏英米が中心であるが日を含めた資主義国約20カ国をカバーしており、壮大かつ世界的な経済史としても説得力がある。英語版の出版後、ノーベル賞経

    「21世紀の資本」と格差 富の集中証明、世界に波紋 橘木俊詔 京都女子大学客員教授 - 日本経済新聞
  • 単なる統計使いを少しだけ誠実にしてくれる「科学と証拠─統計の哲学入門」

    戦後、W・エドワーズ・デミングが生産現場に品質管理の概念を持ち込み、最近はデータサイエンティストが名乗る人が大量に蓄積されたデータを分析する事が流行っているので、日にも学術分野に限らず統計ユーザーは少なく無い。最尤法、階層ベイズ、仮説検定と言った手法が駆使されている。しかし、それらの手法は必ずしも一貫した哲学によって裏打ちされているものではない事を知らない人は多いかも知れない。 道具として統計学を用いている人々の多くは、データへの適合度など実務的な機能や性能に関心が集中し、その背景にある統計哲学には注意は払っていないように思える。しかし、日々の業務としてはそれでいいのかも知れないが、自らが用いている科学的方法論に関心が無いと言うのも不誠実であろう。そこには規範的な問題があるからだ。「科学と証拠─統計の哲学入門」は、統計と言うツールの背景にある哲学を詳しく解説したで、統計ユーザーを少しだ

    単なる統計使いを少しだけ誠実にしてくれる「科学と証拠─統計の哲学入門」
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