日本国憲法は1947年の施行から3日で70年を迎えた。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本原則とする103の条文は、姿を変えることなく、戦後日本をかたちづくってきた。次代を担う若者たちは、憲法をどう考えているのか。【水戸健一】 【動画】安倍首相:改憲20年施行を ビデオメッセージ(共同通信) 首都大学東京の谷口功一・都市教養学部教授(44)=法哲学=は2006年から10年間、新入生のゼミを担当した。受講前、全員に憲法9条に関して改憲、護憲、その他の立場を明確にしたリポートを2000字以上で書かせた。158人分が手元にある。 <祖父母に戦争体験を聞くなどし、嫌だから絶対にしないとの意思を持つことが大事。戦争放棄を明記した9条の維持を支持する> <9条改正に賛成。武力を持ち、自由に使う権利を認めることがそのまま戦争につながると思わない。自国を守るため、攻撃されない国づくりが必要だ>