エンジニアやセキュリティ業界を中心に話題になっていた「Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ」を読んだ。サイバー犯罪関連法の問題点について警鐘を鳴らす実践的な本で、Wizard Bible事件、Coinhive事件、アラートループ事件など、まだ記憶に新しい事件の解説および関係者インタビューなどで構成されている。 アラートループ事件では、「え、こんなジョークプログラムで家宅捜索されちゃうの?」と驚いた人も多いと思うが、本書では疑問の多い警察の捜査や現行法の解釈の問題点を整理しており、「一連の事件はひとごとではない」とネット利用者の一人としても危機感を持った。 問題となっている「不正指令電磁的記録に関する罪」については、現行法が曖昧で人間の解釈次第なところもあり、警察の運用に大きく左右されてしまう点が大きな懸念となっている。この通称ウイルス罪の容疑で家宅捜索を受けたり、逮捕
![「Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ」を読んで|ぺーじ|note](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0a6de8dc7bc2cdcece92f70775841614fad623fd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd2l930y2yx77uc.cloudfront.net%2Fproduction%2Fsocial_images%2Fbae337e2139f381cef9c8c99c943472d497056c1.jpg)