世界のリチウム埋蔵量の約半分が眠るとされる南米ボリビアのウユニ塩湖で、同国と日本による塩水からリチウムを抽出する本格的な実験が23日までに始まった。抽出に携わる外国勢は日本のみで、電気自動車用などの電池に使われるリチウムの争奪戦では優位に立つ。ただ、反米左派モラレス政権はリチウム産業国有化の姿勢を崩しておらず、事業化へは壁がある。 「リチウムの国営産業化は絶対に失敗できない」。モラレス大統領は今年1月、ボリビアの技術のみでリチウムイオン電池の生産に必要な高純度の炭酸リチウム生産に成功したと発表した。(ウユニ共同)