東北沖大地震は、記録が残る中で国内最大の規模(マグニチュード=M)8.8を記録した。1995年に起きた阪神大震災(M7.3)の約180倍という、とてつもない巨大地震。気象庁によると、太平洋沖の岩手県から茨城県まで、複数の震源域が連動して動き、巨大地震になったとみられる。専門家は「死者1000人を出した貞観(じょうがん)地震(869年)に匹敵する」と指摘する。 M8.8という規模は、どれほどのインパクトを持っているのだろうか。 地球の表面を覆う岩板(プレート)の境界では「プレート境界型」と呼ばれる巨大地震が起きやすい。大きな被害をもたらした過去の東海地震、東南海地震、南海地震などはいずれもプレート境界型。気象庁は、今回の東北沖大地震も海側の太平洋プレートが陸側の北米プレートの下にもぐり込むプレート境界で起きた地震と分析する。 これだけの規模になったのは、プレートのずれが大きかったからだ。気象