ある雑誌の仕事で「パスタを茹でるときに、なぜ茹で汁に塩を入れるのか」について調べていました。塩を入れて沸点を上げる、とか麺にコシを出す、などといわれることもありますが、調べてみると、そういった効果を出すには大量の塩が必要で、どうも間違いのようです。結局、塩を入れる理由は麺に味をつけるためのよう。 ならば茹で上げたパスタに塩をふって和えても同じではないか。そう思って試してみた結果がこちら。面白いことがわかりました。 1:まずひとつの鍋に水2リットルと24.3gの塩を入れて火にかけます。以前取材でいくつかの東京のイタリア料理店で聞いたところ、1.2%の濃度の塩水で茹でているところが多かったので、それに倣いました。もう一方の鍋は2リットルの水だけを入れて沸騰させます。 2:沸騰したら2つの鍋にパスタを入れて中火で茹で、袋に書かれた時間の1分前に引き上げます。ここで塩を入れたほうが浮力がついてパス