みずほ銀行のATM(現金自動預払機)で出金できなくなるなどの障害発生から、7日で1週間。同行は6日、障害の発端となった1年以上記帳のない定期預金口座のデジタル化について、残りの作業を見送った。コスト構造改革とコンサルティング力向上のためのみずほ銀のデジタル戦略は、運用面のまずさから、多くの顧客に迷惑をかける失態につながった。 ■2つの大きな判断ミス 2月28日に発生したシステム障害では、運用面について、大きく2つの判断ミスがあった。 1つ目は、不稼働の定期預金口座のデジタル口座への切り替えと定期預金の月末更新の2つの作業を同時に実施したことだ。基幹システムに想定を超える負荷がかかり、それがATMの障害につながった。 定期預金は月末に期日を迎えるケースが多いことに加え、日数の少ない2月は取引量が集中しやすい。同行の片野健常務執行役員も「月末で取引量が多く、その影響を見誤った」と判断ミスを認め
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