「嫁ぎ先の実家へ手土産を持参したら、仏壇へお供えされた……」、そんな発言に対して、ツイッター上でさまざまな意見が飛び交っていたのを目にしました。 祖父母や父母から「いただきものは、先に神棚や仏壇にお供えしてからいただく」と教えられた人もいれば、「持参する側としては、中身も確認せずいきなり仏壇にお供えというのはちょっと抵抗あり」という意見もあります。 確かに、仏壇にお供物をしたからといって、実際にご本尊やご先祖が食べるわけでもないし、水がないからといって喉が渇いたと訴えるわけでもありません。文化の違い、考え方の違いと言ってしまえばそれまでですが、いただいたものをそのまま仏壇へお供えするという行為、現代人はどのように捉えているのでしょうか。 急速に進む「日本人の仏壇離れ」 仏教では仏像を安置する場所を設けるために、さまざまな形式の「住まい」がつくられてきました。岩や土壌の一部をくりぬいたくぼみ