民主党の野田佳彦財務相が代表の政党支部に平成21年、選挙区内のNPO法人が献金していたことが10日、産経新聞の調べで分かった。特定非営利活動促進法(NPO法)はNPOが特定の政党や候補者を推薦、支持することを禁じている。また、脱税関係企業から資金提供を受けた前原誠司前外相らが、この企業と関係するNPOとつながりがあることも判明。民主党政権は税制上のNPO優遇策を進めており、識者らは「不適切で、疑念を招く」と指摘している。(調査報道班) 野田氏側に献金したのは、千葉県船橋市にある環境問題に取り組むNPO。21年8月20日に「民主党千葉県第4区総支部」に1万円を献金した。団体理事長によると、「ボランティアでお世話になった。総選挙の事務所開きの際に法人として寄付した」という。 NPO法は、NPOが特定の政党や政治家、候補者などを支持する政治活動を行うことを禁じる。内閣府によると、政党支部への献金