最近、三件ほど母子家庭を取材した。母親が何年もの間、一人で働いて子供達を養っているのだ。現在、子供がまだ小学生の家族もいれば、中学生もいるし、成人に達している家族もいた。 共通点として、どのお母さんも、明るくて力強い。女手一つで子供を育てることに対して、困難なことはたくさんあるだろうに、惨めさをまったく感じさせない。見事なものだと思う。そして、どのお母さんも、子供たちに感謝している。お母さんの苦労を傍目で見ている子供たちは、小さい時からお母さんの手助けすることを当たり前のこととして育っている。小学校の低学年で、保育園に通う妹を迎えに行き、母親の仕事が終わるまで保育園の傍のジャスコのアイスクリーム売り場でじっと待ち続けているという話しや、お母さんが働いている間、家の片づけをしっかりとして待っている小学校の子供の話しを聞くと、いたいけで、愛おしくなる。どの子供たちも、少しシャイだけど、とっても