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2009年1月12日のブックマーク (4件)

  • CA1680 – 研究文献レビュー:図書館における紙資料の実物保存 / 吉川也志保

    図書館における紙資料の実物保存 1. はじめに  IFLA(国際図書館連盟)の定義によると、「資料保存」は実物保存と媒体変換の2つの方法で実践することができるのであるが、稿ではそのうち、紙資料の実物保存に関する2003年以降に刊行された国内の研究文献等を主な対象としながら、必要に応じてそれ以前の文献も引用しつつ、この分野の現状・動向を紹介することを目的とする。 日においては、資料保存器材が運営しているブログ「ほぼ日刊資料保存」(1)などで動向が紹介されてはいるものの、「(図書館における)資料保存」という分野を独立した専門として扱う学術機関誌が殆どみられない。稿では、IFLAにおける方針の推移などをふまえた上で、資料保存に関連する自然科学的手法を用いた論文等を諸学会の研究機関誌から抜粋し、研究論文以外には、各図書館における活動内容の事例報告も取り上げつつ、過去5年間、転換期を迎えた資料

    CA1680 – 研究文献レビュー:図書館における紙資料の実物保存 / 吉川也志保
  • CA1676 – ウィキペディアにおける情報の質(IQ)向上の仕組み / 石澤文

    ウィキペディアにおける情報の質(IQ)向上の仕組み はじめに  2008年3月、無料オンライン百科事典ウィキペディア(Wikipedia ;CA1510参照) (1)に登録されている記事の総数が、250言語あわせて1,000万件を超えた(2)。 ウィキペディアは、ウィキ(Wiki)と呼ばれる協同作業支援システムを利用している。通常のウェブブラウザと単純なマークアップ言語による、きわめて低コストの協同的コンテンツ作成を実現したこの技術は、誰もがいつでもウィキペディアの編集者となることを可能にした。しかし、参加への障壁の低さは、ウィキペディアを世界最大のオンライン百科事典へと成長させた一方で、記事内容の信頼性に対する疑いを招いている。つまり、専門家以外の人物や悪意を持った人物が誤った情報を書き込んでしまうのではないか、という懸念である。 レファレンス・ツールとしてのウィキペディア  各種オンラ

    CA1676 – ウィキペディアにおける情報の質(IQ)向上の仕組み / 石澤文
  • CA1675 – 読むなら飲むな? -図書館における飲料問題- / 島村聡明

    読むなら飲むな? -図書館における飲料問題- 1. はじめに  置き引きや痴漢等の犯罪行為はもちろん、私語や携帯電話の使用等の迷惑行為と比べても、図書館における飲の扱いは、図書館職員にとって悩ましい問題ではないだろうか(CA814、CA1405参照)。 図書館での飲は、上述の行為に比べれば、直接、他人に迷惑をかける訳ではないし、特に長い時間の利用については、「ちょっと喉を潤したり、ほんの一口甘いものが欲しいときに、いちいち館外に出なくてはならないのは、とても面倒」(1)という意見も、ある程度は納得できるのではないだろうか。 それでもまだ、飲の「」については、匂いや音、べこぼしによる害虫の発生や設備の汚損等の理由から、その禁止について利用者の理解も得られやすいだろう(2)。しかし、「飲」については、ペットボトル(3)や新しいタイプの水筒等、すぐにリシール(再密閉)可能な容器(以下、

    CA1675 – 読むなら飲むな? -図書館における飲料問題- / 島村聡明
  • CA1674 – 「男性図書館員」の肖像 / 河合将彦

    「男性図書館員」の肖像 「図書館で働く人」と聞けば、世の大半の人が「女性」を思い浮かべるのではないか。学校図書館にしろ、公共図書館にしろ、テレビドラマの中の図書館にしろ、そこで働く職員は女性とイメージされることが多い。しかし、当然ながら、男性の図書館員も存在する。そこで稿では、存在感があるとは必ずしもいえない「男性図書館員」にスポットを当て、統計データ、研究対象としての図書館員、フィクションで描かれる図書館員像という3つの視座から、その姿を概観する。なお、稿では司書資格の有無を問わないため、「司書」ではなく「図書館員」と呼ぶことにする。 1. 統計から見た男性図書館員  普段図書館を利用している人には、「男性の図書館員は少ない」という実感があるのではないか。そのイメージを確認するために、全国の公共図書館等の男女比を示してみる。 表から、実感されるとおり職員の多数が女性であることがわかる

    CA1674 – 「男性図書館員」の肖像 / 河合将彦