【バンコク時事】タイの首都バンコク中心部で大規模反政府集会を続けるタクシン元首相派「反独裁民主同盟」は16日、政府が議会解散要求に応じないことに抗議し、メンバーから集めた血液を首相府前でまいた。抗議活動がエスカレートすることで、治安部隊との衝突に発展する可能性が懸念される。 民主同盟は同日朝からメンバーらによる「献血」を始めた。首相府周辺に集結すると、午後5時(日本時間同7時)ごろ、血液を入れた大きなペットボトルなどを抱えたメンバー十数人が警官隊の警備する正門前に進み、路上にまいた。 同盟側は10万人から計1000リットルを目標としていたが、地元メディアによると、この日集まった血液は約300リットルだったという。 政府の対応次第では、17日以降も与党・民主党本部などで同様の抗議行動をするとしている。その後も、官公庁の包囲などを計画しており、デモは長期化する恐れもある。 アピシット首