先日、大学時代の友人とお茶をした。 彼女は名前を「佳子(よしこ)」といい、私は「よっちゃん」と呼んでいる。 よっちゃんは大学で初めてできた大切な友人で、大学1回生の学部別オリエンテーションで出会った。 当時の私は、「数日間誰ともろくに喋ってないこと」に嫌気がさしていて、とにかく誰かと思いっきり喋りたいという欲求に押しつぶされそうになっていた。 オリエンテーションで着席する場所は学籍番号順になっていて、ちょうど私の前の席がよっちゃんだった。 彼女の肩をポンと叩くと、ビクッとなって振り返った。よっちゃんは優しい顔立ちをしていて、めっちゃかわいかった。 「急にごめんな。うち、いおりゆきっていって大阪から来たんやけど、こっちでまだ友達おらへんねんな。最近ろくに喋ってなくて吐きそうで。やから友達になってな。自分名前なんていうん?」 「え、私? 私は○×佳子っていいます。大分から来ました」 「じゃ、『